なまじ(憖)
「中途半端」を意味するこの言葉、使っている方を見たことがある方はいらっしゃるでしょうか?この言葉はおそらく「なまじっか」という形で「中途半端に、中途半端な」といった形式で用いられる機会が多い言葉でしょう。
当記事ではそんな「なまじ」という言葉について、深く掘り下げていきたいと思います。
なまじの意味
なまじとは、いい加減であること、無理に行おうとすること、むしろ行わない方がいいこと、中途半端であること、それらそのさまを指し示した意味を持つ言葉になります。
なまじの由来
なまじという言葉に含まれる「なま」とは憖とは別に「生」と表記し「中途半端」を意味するものになります。これに動詞である「強いる(しいる)」という言葉が付くことによってこの言葉は元々「なまじい」という読み言葉として扱われておりました。それが「なまじ」、「なまじか」という言葉へと派生していき、現在のような意味を持つ言葉へと変化していきました。
なまじの文章・例文
例文1.なまじできる人ほど油断する。
例文2.色々な経験を積んで、なまじ自信があったからこそこんな失敗をしてしまった。
例文3.なまじやるより、何もやらない方がマシかもしれない。
例文4.なまじ弁が立つからこそ、彼は嘘をつく。
例文5.なまじ美人であった彼女は婚期を逃してしまった。
なまじという言葉は「中途半端」という形で言葉の頭に置かれて使われる機会が非常に多い言葉です。
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なまじの会話例
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いやーもう入って10年。なまじ自信があったからこそ、失敗をしてしまいました。
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何をやらかしたんですか佐藤さん?
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社用車に傷を付けてしまいました。
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あちゃーガリッといっちゃった感じですね。ドンマイです!
自動車運転など特にそうですが、なまじ腕に自信があることほど注意が必要なものです。
なまじの類義語
なまじの類義語として「中途半端(ちゅうとはんぱ)」や「適当(てきとう)」といった言葉が挙げられます。
なまじまとめ
なまじという言葉は一般的に「大丈夫だろうと思うこと、思っていたこと」に対して当てられる機会が多い言葉であると言えるでしょう。
特に最近は歩きスマホや高齢者の運転ミスなど、なまじ大丈夫だろうと思って行ったことが人の命を奪うような事件に発展してしまうような事例もよく見られています。
油断禁物。普段、日常的に、作業的に行っていることであったとしてもそれが危険につながる可能性を含んだものであるならば、なまじ大丈夫だろうという余計な自信は持たないように、この言葉を意識して取り組んでいきましょう。