媒酌人(ばいしゃくにん)
「媒酌人」とは一体何だと思いますか? 結婚にあまり興味がないと、お酒を呑む”晩酌”と誤解しそうですよね。では、「媒酌人」が何かというと、結婚の際の仲人とほぼ同じような存在となります。しかし、厳密には違う点が多々あるので、今回は仲人との違いや比較、正しい意味や由来などの解説となります。
媒酌人の意味とは
「媒酌人」の意味は以下の通りとなります。
(1)結婚式の立会人。別名「頼まれ仲人」。
(2)結婚を誓う夫婦の証人。
(3)結婚式と披露宴に参加、式をサポートする。
「媒酌人」は仲人と混乱されやすいですが、仲人の役割を軽くしたのが「媒酌人」となります。その違いをまとめると、仲人の役割は以下の通りです。
(1)お見合いや縁談を取り仕切る。
(2)結納時の進行。
(3)結婚式や披露宴の立会人、証人。
(4)結婚後の見守り、相談役。
対する「媒酌人」の役割は以下の通りです。
(1)結婚式の立会人。
結婚式や披露宴に出席し立会人や証人として、その時だけ新郎新婦をサポートする役目となるのが「媒酌人」となります。ですから、結婚式ではゲストやプロフィール紹介、新郎新婦の隣に座り何かと世話をやき助け、式が円滑に進むように努力します。仲人の存在はとても大きく、これら以外にも結婚式前後に深く関係しますが、「媒酌人」は結婚式当日のみの役割となります。
媒酌人の由来
仲人は鎌倉時代に誕生したとされますが、一方の「媒酌人」はいつ頃から誕生したのか明確に分かっていません。しかし、発祥とされる中国では紀元前500年頃には王室や貴族など身分が高い者の結婚について「晩酌の言」と呼ばれていました。”媒”には、結婚する男女の仲介という意味があり、これらが「媒酌人」の由来や影響を与えたのは間違いなさそうです。
媒酌人の文章・例文
例文1.部下から媒酌人をお願いされた上司が、満面の笑顔で引き受けた。
例文2.媒酌人を誰にお願いするか悩んだが、親戚の叔父さん夫婦に決定した。
例文3.媒酌人とは、現代らしい仲人の役割を簡略したものである。
例文4.披露宴の出来は媒酌人の力量にかかっている。
例文5.最近の若い世代は、媒酌人や仲人をたてない結婚式が多い。
「媒酌人」についての解説、誰にお願いするのかといった例文となっています。
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媒酌人の会話例
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媒酌人は上司にするのが、差し障りないよね?
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それが無難だよね。でも、新婦である私の上司だとダメなのかな?
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最近は新郎と新婦、どちらに頼んでも問題ないみたいだよ。どうする、それならそっちの上司にする?
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やっぱり、親戚の叔父さん夫婦に頼もうか! その方がなんか気楽でいいや。そうしよう!
「媒酌人」を誰にするか、結婚をする事になった二人の会話内容です。
媒酌人の類義語
「媒酌人」の類義語には、「仲人」「立会人」などの言葉が挙げられます。
媒酌人まとめ
「媒酌人」は、仲人と違いについて混乱する言葉ですが、結婚式当日だけの役目と理解すると簡単に覚えられます。新郎新婦の立会人や証人となり、結婚式や披露宴をサポートするのが「媒酌人」です。