我輩(わがはい)
皆さんは「我輩」がどんな意味かご存知ですか?日本の小説の代表作に、夏目漱石による「吾輩は猫である」というものがあり、このタイトルの「吾輩」も、字は違いますが同じ意味で使われています。ただ、この言葉の意味はなんとなく想像がつくという方も多いと思いますが、そもそもなぜ「わがはい」と言われるようになったのかという由来や使い方については答えられる自信がない…という方のために、今回はこの言葉を解説していきます。
我輩の意味とは
これは一人称の人代名詞として男性が用いる言葉で、例えば「〜に任せておけ」といったように、自身のことを指す言葉として使われます。また、場合によっては「われわれ」や「われら」という意味で使われることもあります。
我輩の由来
この言葉に含まれる「輩」という字には、「一家一門」「ともがら・なかま」「不平を言ったり、口論をしかける者」といった意味があります。この「輩」に自分を表す「我」を付けて「わがともがら」となり、転じて「私」を指すようになったと考えられています。
我輩の文章・例文
例文1.君が我輩の手紙を読んでくれたことに、心から御礼を申し上げたい
例文2.我輩を誘惑したところで、決して我輩は誘惑されたりはしない
例文3.これが我輩の現今の考えである
例文4.今度は我輩が歌って見せよう
例文5.我輩が外に立っているから、君は中に居たまえ
自分を表す「我」を強調する表現になるので、「私」などの一人称と比べて尊大な印象を与えます。
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我輩の会話例
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有名な小説の「吾輩は猫である」の、「わがはい」ってどんな意味なんだろう?
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男性が自分をのことを指す時に使う、一人称の言葉だよ。あなたが普段自分を呼ぶ時の「俺」と同じような意味。
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なるほど、じゃあこれから自分のこと「我輩」って呼んでみようかな!
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う〜ん、少し使い方を間違えると偉そうな感じに聞こえちゃうから、もし使うなら気をつけて使った方がいいかも。
この言葉を使うときは、「我を強調する表現だ」ということを理解した上で使用するのがポイントとなります。
我輩の類義語
同じように男性の一人称として使われる言葉で「某(それがし)」「麻呂・麿(まろ)」「拙者(せっしゃ)」「余(よ)」などがあります。最近でも使われているものだと「おれさま」「わし」などが近い表現の言葉となります。また、女性の一人称では「あちき」「妾(わらわ)」などがあります。
我輩まとめ
この「我輩」という言葉は現在では使っている人があまりいませんが、一部の芸能人が使っている場合もありますし小説などでは多く登場する表現ですので、覚えておくと役にたつでしょう。