正念場(しょうねんば)

「正念場」とは本来仏教の言葉。現在では腹をくくらなければいけない場面で「さあ、ここが正念場だ」などと言ったりします。
人生や勝負事には何ごとも山場があります。普段はのんびり幸せに暮らしていても、必ず全身全霊を出し尽くさなければ乗り越えられない場面が訪れます。
な時ではなく、そのような非常時でこそ、人の本領が試されます。
今回は「正念場」という言葉の意味や由来、類義語を紹介します。

[adstext]
[ads]

正念場の意味とは

正念場とは「大事な局面・ここぞという乗り切らなければいけない場面」のことを指します。
以前は「性根場」(しょうねば)といわれ、歌舞伎などでは主人公が活躍する=性根を見せるシーンを性根場と言ったりしました。生活やスポーツ、演劇、あらゆる場面で、本領を発揮するべきシーンで使う言葉です。
読み方は「しょうねんば」です。

正念場の由来

正念とは仏教用語で「仏を思い続けること。正しい思い」というような意味で、雑念が入り込まない思いということができます。これが「本気」という意味にも通じるようになりました。
仏教では「悟りの境地」に至って仏となることを目標にしますが、その方法は「八正道」といって8つあります。正念はそのうちの1つです。
正念を発揮する場という意味で、転じて歌舞伎や浄瑠璃で使われたり、現在の意味になりました。

正念場の文章・例文

例文1.2時間ある舞台も1時間半を過ぎ、いよいよ正念場となる
例文2.1次試験は無事通ったが、2次試験は合格率が一気に落ちる。ここからが正念場だ
例文3.正念場を迎え、表情がこわばる
例文4.山あり谷ありの人生だったが、今度こそ正真正銘の正念場だ。まだまだ楽をさせてはくれないようだ
例文5.正念場を乗り越えてこそ、あるというものだ
上記のように、実力を発揮する場面を正念場と呼びます。

  • [adsmiddle_left]
  • [adsmiddle_right]

正念場の会話例

  • 質問者アイコン

    一時期は持ち直したと思ったけど、また売れ行きがかんばしくないらしい。会社の正念場はまだまだ続くな。

  • 回答者アイコン

    おまけに、社長は働きすぎで過労じゃないかってみんな心配してるわよ。

  • 質問者アイコン

    社長だけじゃないさ。従業員みんな出ずっぱりで、そろそろ限界が近いよ。

  • 回答者アイコン

    体力的にも正念場ってところね。

上記の会話では、業績の悪い会社と従業員が切羽詰まっている様子を話しています。正念場を乗り越えられればいいですが、そのまま力尽きる、ということも十分あり得ますね。

正念場の類義語

正念場の類義語としては、「大一番」「山場」「土壇場」などが挙げられます。いずれの言葉も「ここが踏ん張りどころだ」という意味を持っています。山場は「今夜が山場だ」というように、闘病生活でも使われる言葉ですね。

正念場まとめ

ここまで、正念場という言葉についてまとめました。
正念場自体はポジティブ・ネガティブな意味合いは込められていません。あくまで、その正念場を当人がどう乗り越えるかが焦点になります。

言葉の手帳ロゴ

この記事が参考になったら
『いいね』をお願いします!

Checkmateのサービスを紹介する広告です。
この記事を読んでいる人に人気の記事