オワハラ(おわはら)
オワハラとは「就活終われハラスメント」の略です。ハラスメントにもいろいろありますが、ハラスメントとなりうるのは「相手に不快な思いをさせる、そのような状況を強制させる、損害を与える」という場合です。就活が終わって就職が決まるのは喜ばしいことのはずですが、場合によってはハラスメントになりうるという興味深い言葉です。この記事では、オワハラという言葉について意味や使い方を説明します。
オワハラの意味
オワハラとは「就活終われハラスメント」を略したもので、2015年ごろから広まりました。オワハラは「他の会社の内定を辞退したら、うちの会社で内定を上げるよ」など、本来就活生が自由に行うことのできる就職活動を制限したり、ある行為を強要したりするハラスメントです。悪質なオワハラでは、面接中に他の会社に電話をかけさせ、内定を取り消させたりするようです。他には、説明会や研修を頻繁に開いて、他の会社へ面接に行く暇をなくしてしまうというタイプのオワハラもあります。就活生は自分が入りたいと思う会社を自分で選ぶことができます。いくら人材不足に悩んでいる企業とはいえど、就職を盾に就活生の自由を奪うことは許されません。
オワハラの由来
オワハラは2015年に認知が広がりました。Googleの検索数も一時期大きく増え、トレンドとなりました。
オワハラの文章・例文
例文1.うちの孫がこの前オワハラに遭ったそうだ
例文2.人事部がオワハラまがいで面接をしていたと聞いて、慌てて事情聴取をした
例文3.就活生を弱い立場だと思ってオワハラしてくる企業はどうかしている
例文4.自分の意見をしっかり言える就活生になればオワハラも怖くない
例文5.オワハラの弊害は深刻だ。オワハラを嫌がって就活自体にネガティブになる生徒が増えている
オワハラは、現場の人間が大人としての自覚を持ち、風通しの良い環境を作って対処していく必要がありますね。
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オワハラの会話例
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ようやく甥っ子が就職してさ。
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そうだったんですか。おめでとうございます。
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なんでも、最初に受けた会社のオワハラが大変だったらしいよ。面接を先延ばしにされたり、説明会に来てくれって何度も電話が来たり。それから逃げて、ようやく良さげなこじんまりとした会社に決まったらしい。
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嫌ですね。脅して選択肢を絞らせて選ばせるなんて。そんな風に入社して楽しく働けるはずがないですよね。
上記の会話では、甥っ子がオワハラを受けたことについて話しています。就活の時からオワハラを経験したら、会社生活に期待できなくても当たり前かもしれませんね。
オワハラの類義語
オワハラは特殊な用語なので、類義語はあまりありませんが、関連用語を見てみましょう。「リクラブ」・・・就活中に交際相手ができること。「就職氷河期」・・・1990年代半ば~2000年前後までに起こった、就職難の通称。
オワハラまとめ
以上、オワハラについてまとめました。ハラスメントは個人の感じ方にも左右されるので、一概にオワハラを断定することはできません。ただし、未来ある就活生の自由を企業が不要に束縛しないように願いたいものですね。