茫然自失(ぼうぜんじしつ)
予想外な出来事に見舞われると、人は誰でも茫然自失になると言えるものですよね。特に最近はインターネットの発達によってありとあらゆる情報を瞬時に確認することができるようになった分、何気なく見たネットニュースきっかけで茫然自失になるような方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。今回はそんな便利になった時代だからこそ、この言葉が当てはまる状況も増えたのではないかと思われる茫然自失という言葉について、解説をしたいと思います。
茫然自失の意味
茫然自失とは、我を忘れ、呆れ果て、呆気にとられてしまう。気の抜けたぼんやりとした状態に陥ることを表した四字熟語になります。
似た言葉に唖然というものがありますが、唖然は本当に驚きによる影響で何もできない状態であることに対し、茫然自失はぼんやりと気の抜けた状態も含めて表した言葉になります。驚いて固まるか、それとも漂うような気持ちで静止しているか、といった違いですね。
茫然自失の由来
この言葉が今と同じような意味を持つ言葉として初めて使われたとされるのは一説では1885年。植村正久という方が書いた「福音道志流部」というものの中で「吾がこころの〜(省略)道義上殆ど死したるものの如くなるを発明し茫然自失(ぼうぜんじしつ)するに至るならん」という形で文章の中に組み込まれたことが始まりです。
また、この言葉は呆然自失と表記することもできます。茫然自失は昔からの由緒正しき漢語です。
茫然自失の文章・例文
例文1.100連ガチャで欲しかったキャラが出ず、茫然自失する。
例文2.予想外の盗難事故に見舞われ茫然自失となった。
例文3.茫然自失。まさか急に彼女に振られるなんて。
例文4.ここまでの流れを踏まえれば、この先はどう考えても茫然自失な結末にしかならない。
例文5.あまりの恐怖に茫然自失、何も話せない動けない。
茫然自失は何かがきっかけでそのような状態になったこと、そのさまを表した言葉になります。
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茫然自失の会話例
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昨日競馬で大きく負けてしまって、茫然自失になりました。
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茫然自失になるほどって、一体いくら負けたんですか?
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50万です。調子乗りました。
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それは本当にご愁傷様ですとしか言えないです。
競馬だけでなくスマホゲームのガチャなど、ギャンブル要素が絡むものを普段よく行う方はこの言葉を使う機会が頻繁にあるかもしれませんね。
茫然自失の類義語
茫然自失の類義語として「唖然とする(あぜんとする)」や「我を忘れる(われをわすれる)」といった言葉が挙げられます。
茫然自失まとめ
より規模が大きい仕事に携わっている方ほど、茫然自失になる場面に出くわすことは多いかもしれません。仕事だけでなく、普段スマホゲームをよく親しんでいる方であれば、連続ガチャで茫然自失になることは日常茶飯事になってしまっているような方もいらっしゃるのではないでしょうか。
失えば失うほどに、その失った「経験」は自らをより強くしてくれるものです。失うことを恐れず、よりあらゆることに挑戦することで、茫然自失になるような場面に出くわすことも減らせるものです。