RPS(アールピーエス)
「RPS」とは「オタクが好む同人誌の英語表現”Real Person Slash”の略語であり、二次創作のボーイズラブ的作品の総称」です。海外でもオタクは増加傾向のようで日本のアニメも大人気となっていますよね。そうなると大々的には報道されませんが、日本の腐女子が好むようなゲイ的なボーイズラブ作品も人気があり、海の向こうでは「RPS」と呼ばれているようです。それが日本でも一部のオタク達が真似をして専門用語となっています。
RPSの意味とは
「RPS」の意味は以下の通りとなります。
(1)「Real Person Slash」(リアルパーソンスラッシュ)の略語で直訳すると「実在人物を取り扱った二次創作」となり、アメリカなど外国で用いる(日本の腐女子向け的な)同人誌の呼び方。
(2)英語圏の国々で用いるボーイズラブなどの漫画作品や同人誌などを指す隠語めいた言葉。
”R”は英語表記「Real」から「現実」「現実的」「現実世界」、”P”は「Person」から「人」「人間」、”S”は「Slash」から「斜めの細線”/”」「衣服の切れ込み」で、直訳すると「現実世界の人々のスラッシュ」「実在人物のスラッシュ」となり意味が分かり難いですが、”スラッシュ”には「カップリング」(同人においてキャラクターの組み合わせ、又は動物の性交)という意味があり、そこから「実在人物のカップリング(作品)」となり「実在人物を題材にした二次創作(同人誌)」となります。簡単に言えば、腐女子などが好む男性同士の性行為などを描く漫画作品が「RPS」で、そもそも英語である事からもアメリカなどの国々でこのようなゲイ的作品に対する隠語的な呼び名が「RPS」でしたが、それが日本にも入ってきてより幅広く同人誌全般として呼ばれるようになったのです。また、最近では「RPS」よりも「作り物」という意味の「Fiction」を付けて「RPF」とする事が多いです。今ではパソコンがあれば簡単に漫画が作れる事から、韓国アイドルや欧米俳優などをモチーフにした腐女子好みのボーイズラブのゲイ作品が多数登場し「RPS」の根強い人気を象徴しています。
RPSの由来
「RPS」という用語は2005年頃からネット掲示板・2ちゃんねるなどに登場したのが始まりとされています。当初は本当に極少数の人達だけが使っていたようですが、段々とスマホなども普及して誰もがネットと繋がるよるになると、秋葉原や池袋に通う腐女子という存在も知れ渡るようになってSNSなどで自らの趣味として「RPSを好む」とアピールする人達も増えていきます。
RPSの文章・例文
例文1.今は小さく無邪気な娘が成長して、RPSなどに夢中になると想像するだけで頭が痛くなる。
例文2.彼女が実はRPSの熱心な信者だと知り、それからはちょっと連絡をするのが怖くなった。
例文3.地方へドライブに出掛け、何気なく大きめの古本屋を発見して店内に入ったら、店内の大半がRPSで溢れて驚いた。
例文4.ハンバーガーやビザを片手に金髪の白人がRPSを夢中で読んでいると思うと、まあ拳銃を手にするよりは平和で良いかと少し安心する。
例文5.宇宙人が姿を現さないのもRPSの性癖に恐れをなして、人類がどんな反撃をするのか分析ができないからだろう。
「RPS」を使った例文となります。
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RPSの会話例
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ちょっと、流石に居間のテーブルにRPSを置いておくのはマズいんじゃないのか?
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大丈夫だって。今時は子供達もこのぐらい、どうって事はないって。
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いや、流石に駄目だろう。部屋にしまって隠すべきだって。
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あなた、もしかしてやきもちを焼いているの? RPSは暇つぶしで読んでいるだけで、私はノーマルだからね。
「RPS」に嵌まっている妻に対して、子供達の手前として対応に苦慮する夫という内容です。
RPSの類義語
「RPS」の類義語には「同人作品」「同人雑誌」「ナマモノ」「BL(ボーイズラブ)」「ML(メンズラブ)」などの言葉が挙げられます。
RPSの対義語
「RPS」の対義語には「原作」「一次創作」「オリジナル作品」などの言葉が挙げられます。
RPSまとめ
「実在人物を取り扱った二次創作」となるのが「RPS」(リアルパーソンスラッシュ)です。アメリカなど欧米で使用される同人誌を指す専門用語ですが、日本でもオタクなどが同人誌を敢えて「RPS」や「RPF」(リアルパーソンフィクション)と呼ぶ事も多いので腐女子やその界隈では定着をしています。